【子ども英語のモチベーション維持】講師から保護者へお願いしたいこと

保護者対応

英語の先生方、レッスンお疲れ様です

子ども英語講師歴10年のブログ管理人です

  • 子供が英語に興味を持ってくれない
  • 子どもが家で英語の宿題や練習をしたがらない
  • レッスンへ行きたがらない

と、保護者から言われたことはありませんか?

私がお手伝いをしている「スピークバディ英語学習Q&A」でも、子供の英語学習へのモチベーションの保ち方についての質問がたくさん寄せられています

大人には環境をつくることはできますが、子どもの気持ちはコントロールできないのが悩みどころです



この記事では、子どものモチベーションを保つための保護者への提案のしかたをまとめます

スイミングのように、その場所でしか練習できない習い事と違って、語学は毎日の積み重ねが必要です

上手に協力をお願いすることで、保護者と生徒、両方のモチベーションが高まり、ますます意欲的にレッスンに参加してくれるようになります

是非、ご参考になさってください

「音源が聞ける環境を作ってください!」

先ずは、英語の音が聞こえる環境作りをお願いしています

方法は二つ

「BGM として英語の音を流してください」

  • 食事の間
  • 車での移動中
  • 朝の準備中

など、時間や場所を決めて、子どもの意思と関係なく、BGM として音を流しておきます

特に低年齢のうちには、日本語と違う周波数の音をたくさん聴くことが大切です

英語独特の音やリズムに馴染むことができるからです

「お子さんが自分で音を聞ける機器をご用意ください」

大人がいないと、子ども一人で音源が聞けない、と言う家庭も多いです

状況をうかがってみると、理由はさまざま・・・

音源がCD の場合、

  • CDを聞くためのプレーヤーが家にない 
  • CD、DVDプレイヤー、PCで再生はできるが、子どもが一人で操作できない

ダウンロード音源やQRコードで聞く場合

  • 子ども用のデバイスがない
  • 音源が入っているPCなどを子どもが自分で操作できない
  • 親のスマートフォンを使うので、安全上、子ども一人に渡しておけない

こんな状況の家庭が多いのが実情です

でも、英語がよくできる生徒はほとんど、家では自分一人で音源を聞いています

例えば
  • 家庭のPCに入った音源を自分で操作して聞ける
  • 自分用のCDプレイヤーを持っている
  • CDをDVDデッキに入れて自分で再生している
  • 自分のスマホに音源を入れてもらっている

是非、条件の許す限り、学習環境を整えてあげて欲しいと思っています

子どもが一人で扱える教材として、絵辞典も保護者におすすめしています

「親子で一緒に英語を楽しんでください!」

次に、勉強と思わずに親子で一緒に英語を楽しむことをお願いしています

子どもは、なんでもお家の人と一緒にすることは大好きです

「親子で遊んでいいんです!」

  • 映画
  • ネット動画
  • 洋楽
  • 海外旅行
  • ソーシャルメディア
  • オンラインゲーム

など、今では英語に触れる機会が増えました

なんでも興味のあることを通して英語に親しめば継続でき、結果として英語も身につきます

体験談

私が幼児の頃からレッスンしていた男の子
現在は中学生になり、おうちでオンラインのゲームを海外の人と英語で話しながらプレイしているそうで、お母様も喜んでいらっしゃいます

「お子さんの興味のあることで英語で!」

小さな子が英語を楽しむときに、その子の興味のあることを切り口にすることは大変有効です

音楽が好きな子なら、歌や踊り

車が好きな子なら、車の出てくるアニメ

特定のキャラクターがお気に入りなら、関連した絵本などです

特にこれは3歳くらいから顕著になります

そんな「好き」を見逃さず、英語に結びつけてもらえるようにお願いします

「レッスンに興味を持ってください」

特に英語が分からない保護者の方の中には、完全にレッスン任せの場合があります

でも、おうちの人が

「今日はどんなことやったの?」

「お母さんにも英語教えて?」

「このページでは何をみんなで話したの?」

と、興味を持って尋ねるだけでも、子どもは嬉しいものです

親の英語力は関係ありません

しっかり見守ってもらっている子は、毎回のレッスンで頑張っているような気がします

「子どもを認めて、褒めてあげてくださいね」 

やはりこれは欠かせません

子供は親に認められたくて、褒められたいと思っています

それに、人は誰でも、気持ちが先に動くものだからです

特にお家の人に褒められれば、もっともっと英語がやりたくなります



参観日を開くと、「うちの子だけ〇〇ができていない・・・・」と気にする保護者がいます

その場合でも、私は、

〇〇ちゃん自身が以前と比べてどのくらい成長したかに注目しましょう
そして、その頑張りを認めて褒めてあげましょう

とお話ししています

大人の見る目や、言葉が変われば、子どもも変わります

「目標や夢はなんでしょうか?」

英語は先が見えない長い長いマラソンです

「英語が話せるようになること」はゴールですが、それだけではマラソンは走れません

短期の目標が必要です

そこで、

  • スーパーで野菜や果物の名前を10個言ってみる
  • 英語で算数の式を言ってみる
  • 英検に挑戦する
  • オンライン英会話に挑戦してみる
  • 海外旅行で英語で買い物してみる

と、何でもいいので、課題を設定して挑戦するのも、親子のモチベーションになります

「お父様、お母様も英語を勉強してみませんか?!」

子どもだけに勉強させるのではなく、保護者が英語を勉強する姿を子供に見せるのもよい刺激です

子どもにとって親は「同志」になるわけです

例えば、

  • 英検に一緒に挑戦する
  • 親子でオンライン英会話をやってみる
  • 親がToeicを受験する
  • 単語アプリでスコアを競う

といった選択肢が考えられます

お父さんお母さんと一緒の時間を過ごすこと自体、子ども楽しいものです

「英語嫌いにさせない努力を!」

とにかく、保護者が焦って英語学習を強要してしまうと、子どもは敏感に感じて嫌になってしまいます

そのために、具体的なアドバイスを紹介します

「子どもにプレッシャーを与えないでください」

今度のテストで絶対○点以上とりなさい

○級に合格できなかったら、~~~は買ってあげないよ

などと、プレッシャーを与えるのは絶対に駄目です

萎縮してしまうと、何も身につかず、成果も発揮できません


または、

英語で「私は犬が好きです」って言ってみて

これも NG です

英語のレッスンでは、英語を使う「状況」の中で英語でやり取りしています

そんな状況設定なしに一方的に発話させようとしても、無理です

「否定しないで!ミスを指摘しないで!」

もう一つ、否定するのも駄目です

日本人にあるあるですが、文法のミスを恐れて言葉が出てこない、という経験が私もよくあります

間違えを怖がらずにどんどん話すことが英語上達のカギ!

私はレッスンでも

英語が喋れないからレッスンに来てるんだからね、間違っても当たり前だよ~

と、生徒に話しています

「長い目で見守ってあげてください」

英語学習には長い積み重ねが大切だということを、何度も保護者にお話ししています

その時、具体的な数字を出すと、伝わりやすくなります

例えば・・・

1回1時間のレッスンなら、月に4回で4時間

12か月続けても、たったの48時間

これは1日12時間起きているとしても、たったの4日です

留学したとして、4日でどれだけの英語が身につくでしょうか?

または、

日本人の子どもの場合でも、一日中、日本語を聞いて育っても、しっかりと大人と会話ができるまはで、5,6何年はかかりますよね? 

週に一度の英語のレッスンでは、もっと長い期間がかかることは明白です

と、お伝えしています

「一人一人のペースを大切にしましょう」

もう一つ大切なのが、一人ずつ個性があるということです

つまり、

  • 得意と苦手がある
  • 伸びる時期が違う
  • 心理的な状態、その時の気分に左右される

ということです

ロボットではないので、皆が同じようにできるわけではありません

苦手なことがあっても、

人よりもゆっくりでも、

やりたくない時があっても、

のんびりゆったりと見守ってあげれば、子どもは安心して適当な時期に伸びていきます

体験談

今までにご縁のあった生徒の中には、なかなかレッスンの成果が見られない子もいました
でも、ある時気づきました
これまで、問題視していたその子の性格こそが、強みになってきたのです

例えば、恥ずかしくてなかなか声が出ない子が、大きくなってから読み書きが得意だったり、
小さい頃、落ち着きのなかった子が、その旺盛な好奇心から、活発に英語を話すようになったり

長い期間で見ると、全く伸びない子は一人もいません
保護者が辛抱できずに、子どもが伸びる前にレッスンを辞めてしまうのは、本当に残何なことです

保護者への提案のまとめ

もう一度、子どものモチベーションを保つために、保護者にどういった声かけをするか、まとめておきます

  • 英語学習のための環境を作ってください!
  • 親子で一緒に英語を楽しんでください!
  • 保護者も英語を勉強してみませんか?!
  • 焦らないでください

これからも、機会があれば自分のクラスの保護者に伝えていきたいと思っています

読んでくださった先生の参考になれば幸いです

最後までお付き合いただきありがとうございました

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