【子ども英語講師の仕事に興味のある人へ】現役講師の目線で解説

講師になりたい人へ

「子どもに英語を教えてみたいけど、お給料はどのくらい?」
「どんな資格がいるのかな」
「大変かな・・・」

と、興味があってもスクールの採用応募に迷っている方へ

子ども英語講師として10年以上現場に立ってきた私が、

  • 講師になるために必要な資格と適性
  • 収入
  • 働き方
  • やりがい
  • 大変なこと

についてお伝えします

最後まで読んでいただくと、講師の仕事がはっきりイメージできるはずです

この職業の呼び方は、

  • 子ども英語講師
  • 児童英語教師
  • 子ども英会話講師

などありますが、特に違いはありません

私なら、という方! 

是非、一緒に子どもと英語を楽しみましょう!

注意 

私は講師として1社でしか働いた経験がありません
あくまでも、【私の場合】の例として、参考になれば幸いです

といった資格や経歴を持った同僚は多数いるので、あれば有利なのでしょう



英語力に関しても、

  • 英検○級以上
  • Toeic ○点以上

という具体的な基準はありませんでしたが、発音、イントネーションは面接でチェックされます!

【適性】子ども英語講師に向いている人 5つの特徴

次に、子ども英語講師に向いている人の特徴を5つあげます

私自身や、まわりの先生を見て気づいた特徴なので、かなり的を得ていると思います

体力と健康に自信のある人

この仕事は、先ずは体力が要ります

一日にこなすレッスンは、平日は2,3レッスン
土曜日は、多いと7,8レッスンになることも

特に、幼児のレッスンでは歌ったり、ゲームをしたり、よく動きます



そして、毎週のレッスンを消化していくには、健康でいることも大事です

万が一、体調不良で休講にする場合、代理の先生を探したり、レッスン日を振り替えたり・・・

どちらにしても、連絡の手間も、迷惑もかかります

体力・健康、どちらも講師の重要な資質です

コミュニケーション能力の高い人

子ども英語講師は、保護者や生徒、教室の担当者など人を相手にする仕事ですので、コミュニケーション能力は欠かせません

自分から積極的に話しかけることができれば、

  • クラスの良い雰囲気を作る
  • 保護者と信頼関係を築く
  • 同僚講師と協力しあう
  • 体験レッスンで初対面の親子と早く打ち解ける
  • クラス運営が円滑になる

といった良い結果が出せます

講師である前に、先ずは「人対人」で打ち解けやすい人は、きっとこの仕事に向いています

私のまわりには、気さくで話しやすい先生が本当に多く、講師が集まると話が止まりません!

忍耐強い人

子ども相手の仕事はマニュアル通りにはいきません

  • 宿題を忘れてくる
  • なかなか練習しても覚えてくれない
  • ヤル気がない
  • 講師の話を聞いてくれない

思った通りにならないことの方が多いくらいです



そんな時にも、

  • 生徒の成長をゆっくり見守る
  • できていることに目を向ける
  • 何度も繰り返し伝える
  • レッスンを改善する工夫を続ける

こんな忍耐強さがあれば、イライラせずにレッスンを続けられるはずです

利他の心がある人

英語という自分の得意を活かして人の役に立ちたい

という気持ちは、この仕事の大きなモチベーションであり、やりがいです

自宅での準備時間も計算したら、時給低くない?

他のパートの方が稼げるわ~

これ、その通りです!

それでも、

子どもの成長に関わりたい!
人のために自分が役に立つことが嬉しい!

という人にはピッタリな仕事です

英語を楽しむ気持ち

英語が得意なのと同じくらい、英語を楽しめる人は講師に向いています

先生も楽しくないレッスンを、子どもが喜ぶはずがないのです

生徒の気持ちになって、ゲームしたり、話したり、歌ったり・・・

そんな先生なら、子どもは喜んでレッスンに通い、

子どもが喜べば、保護者にも信頼されます

塾や予備校で教えるのとは違い、低年齢の子どもが語学を継続するには「楽しい」は大きな要素です

【収入】正規雇用ほどの収入はないけど、扶養内で働くなら好都合

私の働き方は、非正規です

月収は、数万円~15万円ほどで、その年度の

  • 働く日数
  • 生徒数
  • イベント

によって増減します



正規雇用ほど稼げませんが、

配偶者の扶養範囲内の収入で働きたい
副業として働きたい
賃金よりも自分の「好き」や「得意」を優先したい

こんな人には、逆にぴったりです

私の場合、働く日数や曜日は希望が通って助かっています

【ライフスタイル】昼間はプライベート、夕方から仕事

生徒は、学校や園が終わってから来るので、私たちの仕事時間は、夕方から夜間が中心です

この生活には、都合の良いことも、大変なこともあります

メリット⇒昼間にできること、いっぱい

昼間に自由な時間があるということは、

  • 銀行、役所、病院などに行きやすい
  • 土日に混み合う場所でも、平日の昼間は空いていてストレスがない
  • お天気の良い日には、洗濯物やお布団も干せる!

デメリット⇒夕食時の工夫が必要

夕食時に留守にするので

  • 夕食の支度は、家族に頼むか、昼間のうちにしておく
  • お子さんがいる場合、子どもだけでご飯を食べて留守番をさせるか、誰かに子守を頼む
  • 自分の夕食も遅い時間なので、健康管理に注意が必要

といった工夫や協力が必要です

体験談

私が講師の仕事を始めたのは、二人の子どもが小学生の時でした
夫の両親と同居のため、夕方私がいなくても安心でしたが、核家族なら、家族の理解を得ておくことは大事だと思います

3つの【やりがい】

私が10年もレッスンを続けられたのは、大きなやりがいを感じているからです

主に3つあげてみます

自分の得意な事を活かせる

私は英語が得意で好きです

得意を仕事にできることほど幸せなことはないと私は思っています

得意なフィールドで働く私は、

  • レッスン後や、レッスン準備中でも疲れにくい
  • 仕事中に幸せを感じる
  • 毎回、仕事に行くのが楽しい
  • 英語力、指導力の向上を実感する
  • 生徒が英語好きになる、成績が上がるなど成果が出る
  • 生徒、保護者から信頼される

こんな嬉しい感覚があります

でも、苦手なことだったら、どうでしょう?

  • 疲れる
  • ストレスいっぱい
  • 仕事に行くのが苦痛
  • 上手くいかない
  • 成果がでない
  • 認められない・・・

こんな環境はつらいです

一日のうち多くの時間を費やすのが仕事です

英語が好きで得意なら、是非、それを活かしませんか?

人のお役に立てる

子ども英語講師は人を育てる仕事

人の役に立ち、結果として人から感謝される仕事でもあります

「ありがとうございました~!」

とレッスン後に聞くと、嬉しくなります

人の役に立つと、自己肯定感もあがりますよ

生徒の成長を見守る喜び

一人一人の成長に関われるのは、大きな喜びです

学校では1年ごとに担任が代わりますが、スクールでは一人の講師が同じ生徒を長く担当できます

生徒の心身の成長がよく分るので、子育て(孫育て?)に通じる嬉しさがあります

例えば・・・

  • ぐにゃぐにゃのアルファベットだったのに、しっかり文を書けるようになった!
  • 舌足らずだったのに、上手に言えるようになってきた!
  • 背がぐんぐん伸びて、私の背丈を越えちゃった!
  • じっとできなかった子が、きちんと座って集中するようになった!
  • 緊張すると泣いていた子が、涙をこらえて人前で発表できた!

と、いくらでもあります!

こんな成長を見てみたいと思いませんか?

3つの【大変なこと】

もちろん、大変なこと、ストレスも色々・・・

人前に立つ緊張

講師という仕事は、緊張する場面もあります

人前に立ち、人から見られる仕事だからです

目立つことが好きな人にはいいのですが、私は極度のあがり症・・・

保護者参観や、同僚、先輩から見られると緊張します



でも、初めに比べると、今では自分でも驚くほど度胸がつきました

最初は無理でも、練習と経験が必ずあなたを助けてくれます

生徒の退会

生徒が辞めると、凹みます

生徒が辞める事情はいろいろありますが、やむを得ない理由(例:引っ越し)以外、どうしても自分に責任があるような気がしてしまいます

  • 他の習い事とかぶるから
  • 部活がああるから

大抵、こんな理由を聞きます

でも、結局は、自分のレッスンが優先されなかったという事実が残ります

生徒数のノルマがなくても、これって凹むんですよね・・・

新人講師の頃は特に、自信がないので、完全に自分を否定された気持ちになります

私も、何度もこの仕事は無理だと思い、辞めようかと思いました

でも、

生徒、保護者の全員に好かれなくてもいいんだ!

と考え方を変えることができるようになったら、肩の力が抜けました

体験談

新人先生が苦労されている話は本当によく聞きます

私も新人の頃、何人も生徒が辞めました

経験がないので、何をしても下手ですし、前任の講師と比べられたりもします

でも、解決策はあります!

よかったら参考にしてくださいね

『新人子ども英会話講師の悩み解決!「前の先生と比べられて辛い」』

英語力のキープ

英語力をキープすることは本当に大変です

レッスン以外の日常生活で英語を話す機会はほぼなく、使わない単語はすぐに忘れてしまいます

そこで私は講師になってからも対面の英会話スクールや、オンライン英会話で英語を使う機会を作り続けてきました

なので、プライベートと仕事の境界があいまいになってきます

「教室に行ったときだけ英語でレッスンすればいいんでしょ」なんて考えていると、

なんだか最近英語が出てこない・・・

講師として自信ないし、もう辞めたいな

という悪循環になる可能性も!

日々、勉強です!

子ども英語講師をめざす人への情報 まとめ

もう一度、講師になるためのポイントをまとめます

【資格】特別な資格は不要だが、発音は重視される

【収入】正規雇用ほど稼げないが、扶養内で働くなら好都合

【ライフスタイル】昼間を活かし、夕方から仕事

【適性】元気でコミュニケーションがとれ、忍耐強い人
    利他の心で子どもと英語を楽しめる人

【やりがい】得意なことで人の役に立てる
      生徒の成長を見られる

【大変なこと】人前に立つ緊張
       生徒の退会というストレス
       英語力の維持



子どもに英語を教えることは、今では私のライフワークとなりました

この仕事の奥深さを共有できる仲間が増える事を願っています

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